drama-skillsとは?使い方・日本語・料金を実際に使って調べてみた動いた
この日に実際に動かした結果です。内容の誤りに気づかれた場合はお問い合わせください。確認のうえ訂正します。
使う前に分かること
| 必要なもの | Claude Code、Node.js、Python 3 |
|---|---|
| 動かした環境 | Linux、Node.js 22、Python 3.11、Claude Code 2.1.292。 |
| 日本語 | 日本語で使うときの注意あり(下に書いた) |
| 確認日 | 2026-10-07(この日に実際に動かした) |
縦型のショートドラマ(短剧)や漫剧を作る人向けに、アイデアや原作小説から台本・視覚設定・絵コンテ・画像/動画プロンプトまでを一通り作れる Agent Skill 集を見つけました。中国語圏の制作会社が自分たちの制作ラインをスキル化して公開したもので、台本を書く・資産を整理する・プロンプトを書くといった工程ごとに11個のスキルに分かれています。今回は、縦型の新規企画を立てるところから、第1話の台本を日本語で書いてもらい、そこから人物や道具の資産、画像プロンプト、絵コンテまでを作ってもらうところまでを試しました。実際に画像や動画を生成する工程(お金がかかる段階です)、原作小説を読み込ませる工程、完成素材を映像に編集する工程、出来上がったものを見直してもらう工程は試していません。
Claude Codeにスキルとして入れる
README が最初に案内している入れ方は、npx を使ったコマンド1つです。Claude Codeを起動したターミナルで、ふだん日本語で頼み事を打つのと同じ画面に、このコマンドをそのまま打ちます。
npx skills add zenstory-ai/drama-skills -y -g
o Repository cloned
o Found 11 skills
o Installed 11 skills
✓ ~/.agents/skills/short-drama
universal: Amp, Antigravity, Antigravity CLI, Cline, Codex +16 more
symlinked: Claude Code
✓ ~/.agents/skills/short-drama-write
universal: Amp, Antigravity, Antigravity CLI, Cline, Codex +16 more
symlinked: Claude Code
— Done! Review skills before use; they run with full agent permissions.
Repository cloned・Found 11 skills・Installed 11 skills と出れば、エラーではなく正常に終わった意味です。同じ形で11個のスキルが一度にインストールされ、Claude Codeから /short-drama のように呼び出せるようになりました。
新しい企画を立てる
ここから先は、同じClaude Codeの画面に、日本語の文章で頼むだけです。別のアプリや画面を開く必要はありません。
縦型9:16のショートドラマ企画を新しく始めたいです。作業ディレクトリは<project>です。ここにプロジェクトを初期化してください。
<project> のところには、企画を置きたい場所(まだ無ければ空のフォルダで構いません)のパスを、自分の環境に合わせて入れます。たとえば今いる場所の下に my-drama という名前のフォルダを作って使うなら、<project> の代わりに ./my-drama と伝えます。
short-drama スキルが呼ばれ、裏側でプロジェクト初期化用のスクリプトが実行されて、企画の設定情報が返ってきました。
{"project_id": "SD-0DCC718889F1", "format": {"aspect_ratio": "9:16", "episode_count": 1, "prompt_language": "en"}, "language": "ja", "title": "正体明かし系ショートドラマ"}
フォルダの中には、企画全体の設定ファイルのほかに、台本・視覚設定・絵コンテなどを入れていく空のフォルダ(剧集・设定集・创作者决策・审查・交付など、中国語の名前のまま)が作られました。language が日本語、prompt_language(画像/動画プロンプトの言語)が英語に自動で設定されている点は後で効いてきます。
第1話の台本を書いてもらう
続けて、第1話の台本を頼みました。
第1話の台本を日本語で書いてください。設定はコンビニでアルバイトをしている主人公が、実は大企業の社長だと正体を明かすシーン。
short-drama-write スキルが、場面の見出しやセリフの書式を独自のルールに沿って整えながら、台本ファイル(剧本.md)を日本語で書いてくれました。一部を抜粋します。
桐生(鼻で笑って):「タカクラ」ね。こんな時間にコンビニでバイトって、よっぽど他に仕事がないんだな。
瀧川(桐生に向かって、事務的だが有無を言わせぬ声で):蒼天ホールディングス代表取締役、高倉蓮です。月に数回、現場の空気を知るためにこちらでシフトに入っております。
依頼文は日本語の一文だけでしたが、場面の切り方やセリフ回し、正体が明かされる間(ま)の作り方まで、こちらで細かく指示しなくても台本として一通り成立する形で返ってきました。
資産・画像プロンプト・絵コンテまで作ってもらう
台本ができたところで、続く3つの工程をそれぞれ頼みました。
剧本.mdから人物・場所・道具の資産を抜き出して、視覚設定.mdを作ってください。
人物・場所・道具ごとに、見た目の特徴と「今回の話の中でどう変化するか」がまとめられます。今回のポイントは、主人公の胸ポケットに挿さったボールペンでした。
蓮の胸ポケットのボールペン(蒼天ホールディングスの粗品):SC001からSC002にかけて同じ位置に挿さったまま。
桐生がこの存在に気づく動作が正体発覚の伏線になるため、位置と存在を変えない。
このペンの位置を「変えない」という約束(スキルの用語で連続性ロックと呼びます)が、続く画像プロンプトと絵コンテの両方に、そのまま引き継がれていきます。
視覚設定.mdに基づいて画像プロンプトを图片提示词.mdに書いてください。
Continuity lock: pen stays clipped in this exact chest-pocket position, clip visible, pen tip up —
this position must remain identical across all shots referencing it.
画像プロンプト自体は英語で返ってきます。これは企画を初期化した時点の prompt_language: en という設定どおりの動きで、台本や視覚設定は日本語なのに、画像生成AIに貼る文章だけ英語になるという組み合わせです。画像生成AIへの指示は英語の方が通りやすいことが多いので、実用上は理にかなっていますが、知らずに見ると「急に英語になった」と驚くところです。
剧本.mdと視覚設定.mdに基づいて分镜.mdを書いてください。
絵コンテは、カット1つごとに「カメラの動き」「開始の状態→する動作→終わりの状態」「どの視覚設定・画像プロンプトを根拠にしているか」を書く形式でした。ペンが出てくるカットを見ると、視覚設定で決めた連続性ロックがそのまま参照されています。
起点 → 唯一动作 → 终点:桐生が蓮の名札を眺めている状態から → 桐生が指で蓮の胸ポケットのペンをつつく
→ ペンが同じ位置に挿さったままの状態で終わる([连续性]ロック適用)
台本→視覚設定→画像プロンプト→絵コンテの4つのファイルを通して、同じペンの位置という1つの決め事が崩れずに引き継がれているのが確認できました。
整合性チェックは「まだ動画プロンプトが無い」で止まる
ここまでで用意されている整合性チェックのスクリプトを実際に動かしてみました。これはエージェントへの日本語の依頼ではなく、Claude Codeを起動したのと同じターミナルに直接打つコマンドです(Python 3が入っている前提です)。
python3 ~/.agents/skills/short-drama/scripts/creator_markdown_check.py <project>/剧集/EP001
ERROR: 缺少创作文档: 视频提示词.md
「動画プロンプトのファイルが無い」というエラーです。今回は意図的に動画プロンプトの工程に進んでいないので、想定どおりの結果でした。逆に言えば、5つの創作文書(台本・視覚設定・絵コンテ・画像プロンプト・動画プロンプト)が全部揃っていないと、このチェックは通らない作りになっています。
料金について
ここまで試した台本・視覚設定・画像プロンプト・絵コンテの作成は、Claude Code自体の利用料以外に追加の費用はかかりません。書く作業をしているのはClaude Code自身のモデルで、スキルは書き方のルールを教えているだけだからです。
お金がかかるのは、実際に画像や動画を生成する「production」という工程からです。ここは生成する内容と料金が事前にファイルへ表示され、明示的に確認しないと外部のAPIが呼ばれない作りになっていますが、今回はこの工程には進んでいません。配布元は、原作20章から1話分(20カット)を生成して映像に仕上げた例で、動画生成のコストが約40元(日本円で800円程度)だったと公開しています。実際の金額は使う画像/動画生成サービスやカット数によって変わります。
まとめ
台本を書く・人物や道具を整理する・画像生成AI向けのプロンプトを書く・絵コンテを組むという、ショートドラマ制作の下ごしらえの部分を、日本語の短い依頼だけで一通り進めることができました。中国語圏の実制作から生まれたスキルなので、スキルの運用ルールや空フォルダの名前は中国語のままですが、頼んだとおりに書かれる台本・視覚設定・絵コンテの本文自体は日本語で問題なく、画像/動画プロンプトだけ英語になるという役割分担も一貫していました。人物の服装やペンの位置のような小さな決め事が、台本→視覚設定→画像プロンプト→絵コンテの4ファイルをまたいで崩れずに引き継がれている点は、台本を自分で書いたことがある人ほど「ここが崩れがちなところだ」と実感しやすいと思います。実際に画像や動画を作るところまでは試していないので、仕上がりの絵や映像の出来までは分かりませんが、縦型ショートドラマや漫剧のアイデアを、台本と絵コンテの形に整えるところまでなら、無料で試せるスキルです。
確認した環境
原作小説を読み込ませる short-drama-develop 系のスキル、ローカルダッシュボード、審査用の short-drama-review、完成素材を映像に編集する short-drama-edit は試していません。また、Claude Codeから別に起こしたサブエージェントに日本語で依頼する形で動かしており、スキルが提示する運用ルール文書そのものは中国語でしたが、実際に書かれた台本・視覚設定・絵コンテの本文は日本語の依頼どおり日本語で返ってきました。