tameshita新しいツールを実際に動かした記録

huashu-art-motionとは?導入・ゴッホ風アニメーションの作成を実際に使って調べてみた動いた

配布元: https://github.com/alchaincyf/huashu-art-motion  / 2026-10-10 時点で確認

この日に実際に動かした結果です。内容の誤りに気づかれた場合はお問い合わせください。確認のうえ訂正します。

2026-10-10 の確認以降に本体が更新されています。最終確認: 2026-10-22

使う前に分かること

必要なものClaude Code(またはCodex・Geminiなど、Agent Skillsに対応するエージェント)、Node.js(npxで導入するため)、uv、ffmpeg、Playwright Chromium
動かした環境Linux、Node.js v22.22.0、Python 3.11.17、Claude Code(サブエージェント、Sonnet 5)。
日本語日本語で使うときの注意あり(下に書いた)
確認日2026-10-10(この日に実際に動かした)

huashu-art-motionは、Claude CodeのようなコーディングエージェントにSkillとして入れる、動くアニメーションを作るための手順書です。35種類の画風の配方カードと、できた絵が「AIっぽい雑なスライド」になっていないかを機械的にチェックする仕組みが同梱されています。中身の手順書やコードのコメントはすべて中国語ですが、依頼自体は日本語でできます。

今回は、同梱の画風カードのうち既存のもの(ゴッホの『星月夜』などを再現したもの)をそのまま使い、「ゴッホ風の短いアニメーションを作ってほしい」という依頼1文から、実際に10秒のmp4ができあがり、ツール自身の合否チェックを通って手元に届くところまでを試しました。新しい画風を自分でゼロから作る、口播(ナレーション音声)に合わせて動画を組む、人物をAIで生成して合成する、といった別の使い方は試していません。

Claude CodeのSkillとして入れる

配布元が案内する入れ方は、npm付属のnpxコマンド1行です。

npx skills add alchaincyf/huashu-art-motion

リポジトリが取得され、どのエージェント向けに置くかを聞かれずに(エージェントの実行中と判断されると自動で)進み、最後にこう出ました。

Installed 1 skill -----------------------------------------------------+
|                                                                         |
|  ✓ ./.agents/skills/huashu-art-motion                                   |
|    universal: Amp, Antigravity, Antigravity CLI, Cline, Codex +16 more  |
|    symlinked: Claude Code                                               |
|                                                                         |
+-------------------------------------------------------------------------+

実体は./.agents/skills/huashu-art-motionに置かれ、Claude Code用には.claude/skills/huashu-art-motionとしてそこへのシンボリックリンク(別の場所にある本物を指す、入り口だけのファイル)が作られます。Claude Code以外に、Codexなど20種類ほどのエージェント向けにも同時に用意される作りです。

ゴッホ風の短いアニメーションを頼んでみる

Claude Codeの別のエージェントに、このSkillが入ったフォルダの中で次の1文だけを渡しました。

ゴッホ風の短いアニメーションを作ってほしい。既存の画風カードがあるなら、それを使ってもらえれば十分です。
長さは数秒〜十数秒程度で大丈夫です。

エージェントはまず、このSkillの手順書(SKILL.md)を開き、自分がどちらの進め方に該当するか確認していました。手順書には「Claude Opus 5.5以上ならこの先全部読んでよい」「それ以外のモデルは、まず画面構成の表を作り、1行ずつ確認を通してから手を動かす」という2段構えの案内があり、今回使ったモデル(Sonnet 5)は後者に当たると判断して、表を作るところから始めていました。

次に、画面構成の表(镜頭表、何秒から何秒まで何が映るかの一覧)を作り、このSkill同梱の点検スクリプトに通しました。1回目はこう返ってきました。

[红] ⑬色板:色板里有蓝紫:#1d2c7c。改:换成 references/色板.md 里的一套,或把这几个色挪出色相 225°–300°;用户点名要蓝紫才写「允许蓝紫:理由」
[红] ⑭角色:角色写的是「既有场景自带的猫与少女(代码画,来自风格卡本身,本次不新增绘制、不新增代码人脸)」:代码画的小人和机器人已停用。改:有生图能力就 AI 生帧(references/10-角色.md),没有就只出手、背影、剪影,或干脆不出人

结论:红灯。先改镜头表、重跑这条命令,红灯清掉之前不要开始写代码。

(日本語で言うと:色の組み合わせに青紫色が入っているが、理由を書いていない/登場人物の描き方について、理由を添えていない。どちらも「赤信号、直すまでコードを書き始めるな」という指摘です。)

ゴッホの『星月夜』はその青紫色自体が特徴なので、エージェントは表に「ユーザーがゴッホ『星月夜』を指定しており、星空の青はこの画風の象徴色だから使う」という理由を書き加え、もう一度点検をかけ直しました。

[黄] ⑬色板:色板里有蓝紫:#1d2c7c(已写允许蓝紫的理由)。
结论:黄灯。可以开始做;黄灯项想清楚理由,交付说明里逐条写。

黄信号(理由があるなら進めてよいが、最後の報告書に書くこと)まで下がったところで、実際にコードでの描画に進みました。

3つの場面(橘色の猫がいる寝室、窓の外の星空、天井の吊りランプ)をそれぞれ3〜3.5秒ずつ描き、動画としてつなげ、カメラが寄る・横に動くといった演出をffmpegで後処理したあと、最終的にエージェントが次のコマンドを自分で実行して1本の動画にまとめていました(これらは依頼した側が手で打つものではなく、エージェントが裏で打った内容です)。

ffmpeg -y -f concat -safe 0 -i 镜头列表.txt -r 30 -c:v libx264 -crf 16 -pix_fmt yuv420p -an 成片.mp4
duration=10.000000

できた動画の一場面がこちらです。橘色の猫が寝室にいる場面です。

ゴッホ風アニメーションの1場面目。橘色の猫がいる寝室の絵

場面が変わって、窓の外に星月夜風の渦巻く星空が描かれます。

ゴッホ風アニメーションの2場面目。窓の外に渦巻く星空が描かれている

最後は天井の吊りランプの灯りが広がる場面で終わります。

ゴッホ風アニメーションの3場面目。天井の吊りランプの灯りが広がっている

動画をそのまま納品させない仕組みがある

このSkillのもう一つの特徴は、できた動画をそのまま「できました」と出させない点です。同梱の検品スクリプトに通すと、動きの量や、画面が単調に止まりすぎていないかを自動で数値化し、基準に届かなければ動画そのものを手元のフォルダにコピーしません。

今回の動画は、この検品で次のように判定されました。

成片.mp4  horizontal  10.0s  镜头 3(硬切 3,淡化 0)  平均镜长 3.33s
  [黄] 门禁  快速运动帧占比:0.052
  [绿] 门禁  中段近乎纯色的空画面(最长连续):0.000秒
  [黄] 门禁  蓝紫底画面时长占比:0.350

判定の末尾には「黄灯、出力フォルダに納品済み」という行が続き、動画ファイル自体が実際に手元のフォルダへコピーされていました。

(日本語で言うと:素早い動きのあるコマの割合がやや低め・青紫色の画面の割合がやや高め、という2点で「黄信号」。ただし青紫色については、星月夜を指定した以上は許容してよい理由がすでに書いてあるので、「赤信号で突き返す」ではなく「黄信号のまま納品し、理由を報告書に書く」扱いでした。)

赤信号だと動画ファイル自体がコピーされず、理由を直して作り直すまで次に進めない作りになっており、「素早い動きがほとんど無いのに完成とみなす」ような手抜きの動画が、仕組みの上で素通りしにくくなっています。

まとめ

「ゴッホ風の短いアニメーションを作ってほしい」という日本語の依頼1文から、実際に10秒・1920×1080のmp4が1本でき、Skill自身の検品(動きの量・画面の単調さ・納品前の自己チェック項目)を黄信号で通過して、出力フォルダに置かれるところまで確認できました。途中で機械的な点検に引っかかった時も、エージェントは理由を書き加えて自分で直し、最後まで止まらずに進みました。手順書やコードのコメントがすべて中国語である点は、日本語だけで使いたい人には多少気になるかもしれませんが、依頼自体は日本語で通り、返ってくる報告(判定の結果や理由)も実質的には数値と記号が中心なので、実害は小さい印象です。35種類ある画風のうち1つを既存のまま使った場合の検証なので、新しい画風をゼロから作ってもらう場合や、ナレーション音声に合わせて尺を調整する場合にどこまで同じようにうまくいくかは、今回の範囲では分かりません。アニメーションや動画の素材を、絵を描くところまで含めてエージェントに任せたい人には調べる価値があるツールですが、Claude Code自体の使用経験がある人向けです。

確認した環境

動画を描画する部分はPlaywrightというブラウザ操作用の道具でChromiumを立ち上げて行いますが、このサンドボックスの通信の許可リストでは、配布元のPlaywrightが指定する最新版のChromiumのダウンロード先(cdn.playwright.dev)への通信が許可されておらず、配布元が案内するplaywright install chromiumでは取得できませんでした。この環境には以前の作業で別バージョン用のChromiumが既に保存されていたため、そのバージョンに合うPlaywright(1.56.0)を指定することでダウンロードを避けて動かしました。これは通信の許可リストというこちらの環境だけの事情で、読者の環境では起きないと考えられます。また、Claude Code本体のSkillツールにはこのSkillが登録されておらず、Skillツール経由では呼び出せませんでした。エージェントはSKILL.mdを自分で読んで手順に従う形で進めており、結果的に依頼から動画の完成までは問題なく通っています。

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